金策の仕方には色々な方法が考えられます。質屋もそのひとつで、普段からよく活用しているという人もいるかもしれません。一方、あまり馴染みがなく、存在自体は知っているものの、利用したことがない人もいるはずです。質屋ならではのメリットもあり、いざという時に役立ててみるのもおすすめです。ただ、デメリットもありますので併せて理解を深めておきましょう。
質屋では質預かりを選択できる
質屋の利用方法は大きく二通りに分類することができます。ひとつは不要品の買取で、いわゆるリサイクルショップと同じように要らない物を売って現金化をすることが可能です。品物を売って現金化する方法は、比較的、多くの人に馴染みがある金策の仕方で、普段から売買を行う人もいることでしょう。この点だけを見ると、質屋はリサイクルショップと同じような存在に感じてしまうかもしれません。しかし質屋にはリサイクルショップにはない特徴があります。それは、もうひとつの質屋の利用方法である、質預かりというシステムがあることです。
質預かりというのは、担保として品物を預けることで、担保に見合った金額を貸してもらえるというものですが、品物を手放すことなくお金を用立てられるのが最大の魅力です。あくまでも担保に入れているだけの状態のため、後から元金と質料を支払うことで、品物を取り戻すことができます。したがって売りたくない大切な品物だろうと、一時的な金策用として気軽に差し出すことができるというわけです。
質預かりの期間と金利の高さに注意
質屋のデメリットのひとつは、所定の期間内に返却をしてもらうための手続きをしないと、預けた品物が質流れに出されてしまうことです。担保を入れた場合、所有権はまだこちらにあるため、元金と質料を支払うことで取り戻すことができます。基本的には3ヶ月以内に手続きをしないと所有権が店側に移行し、その後は取り戻すことができません。これが質流れと呼ばれるもので、うっかり忘れてしまうと大事な品物を失う羽目になりかねないのです。しかし、その品物が不要になった場合は、質流れにしてもらうことで元金と質料を支払う必要がなくなるため、考え方によってはメリットとも言えるでしょう。ちなみに、一定の質料を支払うことで質流れまでの期間を延長することも可能です。
もうひとつのデメリットとして、質料の金利が安くないことも挙げられます。質屋は基本的に、3ヶ月という短期利用がベースで、金利を高く付けることが特別に認められています。消費者金融でお金を借りる場合と比べても、質屋の方が圧倒的に金利は高く、質料が大きな負担になり得ると言えるでしょう。品物を取り戻すことを前提に利用した場合も、状況次第では質料の存在によって取り戻せない可能性も出てきます。
デメリットを踏まえて利用することが大切!
質預かりという方法で金策ができるのは、質屋ならではの魅力です。後から品物を取り戻せるチャンスが用意されていることで、大きな安心感にも繋がるのではないでしょうか。しかし一方では、質流れのリスクや高い金利設定などのデメリットもあります。良いところばかりに着目するのではなく、マイナス点も理解した上で上手に活用していきましょう。