違法な貸金業者である闇金は、法外な金利で貸付をしたり、脅迫めいた取り立てをすることで知られています。最近は、あまり厳しい取り立て方をしないソフト闇金と呼ばれる業者が増加しているようです。ソフト闇金と呼ばれる業者は違法行為を一切していないのでしょうか。その特徴やメリット、デメリット等についてチェックしてみましょう。
ソフト闇金の特徴
ソフト闇金は利用者に対して丁寧な対応をする、という特徴を持っています。一般的な闇金のイメージと異なり、怖い顔で利用者を脅すようなことはありません。基本的にソフトな対応を行い、場合によっては返済期限を融通することもあるといいます。一見すると人当たりがよく親しみやすい印象を与えますが、実際には違法な金利で貸付をするなど、違法な行為を行っている業者です。
ソフト闇金の金利は、もっとも少ない場合であっても年間365%を超えるといわれています。もしも借り入れをしてしまったら、たった一年で元金の3倍を超える利子が発生するのです。借りる際にはスムーズであっても返す際には大変なことになる、それがソフト闇金という業者の現実だといえるでしょう。
ソフト闇金のメリットとデメリット
通常の金融機関でお金を借りることができない、といった場合でもソフト闇金なら融資をしてくれるかもしれません。それをメリットと捉える方もいるかもしれませんが、そもそも法的に借り入れが制限されている相手に対し貸付を行っているのですから、違法行為ということになります。貸付は法外な高金利で行われるため、一度借りてしまうと返済が難しくなり、いつまでも終わらないといったことになりかねません。
最初の内は感じ良く対応してくれるため、一般的な闇金よりは利用しやすいのがソフト闇金の特徴です。しかしそうしたソフトな一面はあくまでも利用者を安心させるための仮面であり、その実態は通常の闇金とほとんど変わりありません。突然態度が変化し、脅迫的な取り立てを開始する可能性があります。
個人情報が流出する危険性も
借り入れの際には住所や氏名、勤務先など様々な個人情報を業者側に渡すことになります。このためソフト闇金を利用すると、個人情報漏洩のトラブルを招く可能性もあるでしょう。違法業者は業者間で情報の共有を行い、営業電話等に利用することがあります。個人情報が漏洩してしまえば、一度だけのつもりで借り入れをしても、その後ずっと違法業者からの勧誘に悩まされることになるのです。
ソフト闇金は利用しないのが一番
どれほど丁寧で感じの良い対応をしていても、ソフト闇金は違法な金融業者です。一度関わりを持ってしまえば、法外な利子を請求されるだけでなく、個人情報を売買される恐れもあります。お金を借りて急場をしのぐことができたとしても、その後より大きなトラブルに悩まされることになるのです。決して関わりを持たないよう、注意しましょう。